保湿ティッシュの成分は植物由来なの?
花粉症の時期になると、柔らかくてしっとりしているのが特徴の、保湿ティッシュのお世話になる人が増えますが、このしっとり感の秘密は、保湿ティッシュに水分を染み込ませているからではありません。
グリセリンとソルビットの2種類の成分が空気中の水分を吸収しているため、普通のティッシュにはない、しっとり感があるのです。
グリセリンという成分には水分を吸収する作用があり、それをソルビットという成分が閉じ込めているのが、保湿ティッシュが常にうるおいを保っている秘密になります。
水分を吸収すると、柔らかくなるので、花粉症の時期の鼻の辛さを和らげる効果も期待できます。
鼻をかむたび、しっとりして柔らかいと思う以外に、甘いと感じることがありますが、これはグリセリンとソルビットが甘いためです。
この2種はどちらも植物由来で、グリセリンはヤシ油、ソルビットは果実などから取れる成分なので、市販の多くの食品や化粧品に含まれています。
花粉症になると、鼻水が絶え間なく出て来るので、何度もティッシュを使ってかまなければなりませんが、その際についうっかり口の中に入ってしまうことがあります。
そんなうっかりをしてしまうのですが、グリセリンとソルビットが保湿目的の成分として選ばれたのです。